イケメン戦国THE STAGE~クソみたいなタイトルとキービジュから嘘みたいに上質な舞台

乙女ゲームアプリ原作の舞台です。4月に観に行ってきました。特に推してる俳優は出ていないし原作ゲームもやった事ありません。

では何故足を運んだのか。それは発表されたキービジュアルがあまりにも事故っており一瞬ネット上の舞台俳優界隈が荒れた為、気になる存在になってしまったからです。
別舞台で観た事のある俳優さんが何人か居ましたがこんなにビジュアル不細工だったっけ?と首を傾げるくらい皆不細工なキービジュアルでした。ちょうど4月は推しの舞台が無く時間があったので興味本位で博品館劇場へ向かいました。

率直な感想から言うととても満足感のある舞台でした。

まずビジュアルについて。実際に観劇してやっぱりあのキービジュアルが不細工そしてセンスの無い編集であった事を改めて感じました。役者は動いてセリフを言ってナンボな所を加味しても皆それなりにカッコ良かったよって1人1人に伝えたいです。

次に脚本、演出について。乙女ゲームの1シナリオを約2時間にまとめるのって大変だと思います。感想ググったら削られてるエピソードもあったみたいですが、他の役者の出番も作らないといけませんしね。しょうがないと思います。それでもちゃんと話として纏まってたし、完全初見の自分でも楽しめました。注文付けるとしたら、最初らへんでもうちょいキャラクター同士で名前呼びあって頂けたら誰が誰かわかりやすくて良かったかもしれない。

あと私個人の好みですが、殺陣やアクションシーンが多くとても楽しかったです。何人かあまり殺陣がお上手では無い方も居たのですが、あまり気にならない演出になっていたし、逆に殺陣が上手い方は存分に暴れられる演出になっていたと思います。後述に含まれますが配役が良かった点にも繋がる所でした。
アンサンブル、殺陣衆の方もとても良かったですよ~。舞台や会場があまり広くないので若干ゴチャっとしてしまった感は否めませんがその分迫力がありました。

最後に配役がとても合っていた気がします。と言っても私は原作を知らないので偉そうな事は言えませんが、少なくとも舞台で観た限りですと皆さん合っていたと思います。先程も述べましたが殺陣が上手い方は存分に暴れられていたし、戦が強い設定の方に殺陣が上手い方が配役されており舞台全体のまとまりが良かったです。殺陣は特に橘さん、小笠原さん、川隅さんが素晴らしく、早乙女さんはアクションシーンが素晴らしかったです。

あとヒロインの方がきっと私の半分くらいの体積しかないくらいの華奢で可愛らしい方で衝撃を受けたのでダイエット頑張ろうと思いました。

一部の新人さんやよくわからない舞台セットへの不満等はまあまあ有って、手放しで絶賛出来るかと言えば嘘にはなりますが、エンターテイメントとしてはお値段以上の価値を感じました。まだ初演で続編もあるという事なので、期待を込めて次回はちゃんとチケットを取って通ってみようと思います。

実は少し前に観た2.5舞台の人気作が舞台としてあまり楽しくなかったので、正直その舞台に比べると全然話題になっていなかったイケメン戦国がしっかりと作られていて驚いた事もありブログに記しました。やっぱりちゃんと役者を使う事、脚本演出も全体を纏められる力量のある方が作る事等、基本的なごく当たり前の事って大事なんだと改めて感じました。

これからも色眼鏡をかけず色々な舞台を楽しんでいけたらなと思います。